結局タイトルなんだよな

 

 例えば、この記事はいつもの創作しんどいね話をつらつら書くだけの予定なんだけど、「風俗に行ってきました」やら「入院しました」やら、食いつくであろう微妙なラインの嘘をタイトルにしたら伸びも違うと思うんですよ。まあ僕のブログで違うってったってPV4が7になるくらいだけど。

 

 僕のブログを読んでくれるような人でタイトルが重要だと思わない人はいないと思うし、これから創作したいけどどうしたらいいかわからない的な人はいないと思います。これは別に僕と僕のフォロワーはレベルが高いとかそういうことを言いたいんじゃなくて、良くも悪くもインターネッツに慣れてる人が多いという意味です。これは僕が前々から思ってたことをメモ代わりに置いとくようなもんなんで、いつも読んでくれてる人は読まなくても大丈夫です。仮に創作したことなくてしてみたい人がいたら(いないと思うけど)こんなん読まないでもっと実績のある人の記事なりツイートなりを読んだ方がいいです。というわけで、誰も読まなくていいです。

 

 タイトルがなぜ大切かってまず読んでもらえる数が格段に違うからですよね。一次創作がどうなのかはよくわかりませんけど、pixivの二次創作なんかではそれは顕著に現れます。好きな詩のフレーズ、歌の歌詞、あるいはふと思いついたちょっと洒落たタイトルなんかより、「○○と○○する話」みたいなド直球なタイトルだったり、特定のワードあるいはタグを入れた作品の方が圧倒的に伸び「やすい」んですよ。特定のワードっていうのは伸びやすいワードのことで、例えば「ヤンデレ」とか、タグで言えば「俺ガイル」とかね、そういうわかりやすくて人気のある単語です。タイトルから入るタイプの作者さんはそこら辺が虚無ですよね。

 

 伸びやすいとわざわざ言ったのは例外もあるということで、それは「圧倒的に面白い話であればタイトルなんか問題にならん」という話です。実際、あいますぺーさんの中でよく話題になるSSには洒落たタイトルのものがありますよね。話題になる/ならないというのは多少の運も必要になるかとは思いますけど、まずその運を発生させるにはめちゃんこ面白い本文を書かんといかんのですよ……多分。話題になった時にまず最初に目につくのはタイトルで、そうなるとその作品はいろいろな意味で120点の出来になると思います。これは単なる俺の好みですが、同じ本文で「○○と○○する話」というタイトルで♡100個もらうより自分の渾身のタイトルで100個もらった方が気分がいいし、多分作品自体の評価も高いものになるんじゃないでしょうか。

 

 ここまで言い切っちゃうと反論もあるかもしれません。お前は何様だとか、タイトルで釣ったとしても本文がいいから評価されてるんじゃないかとか。お前は何様だという話には素直に謝罪するしかないのですが、伸びやすいタイトルを選んで評価された=本文もよかったという話には一応は反論できます。反論といっても今まで読んだ作品の中で該当するものを紹介するだけですけど。なんか話が逸れそうですが、そもそもは「タイトルのつけ方によって評価されやすくなるのでタイトルは大切だよね」という話がしたいのです。

 

 話を戻しますと、僕みたいな三流は本当はタイトル考えてる場合じゃないんですよ。僕に限らず、SS書いてみたけど評価PVが思うようにいかなくて悩んでる人はシャレオツなタイトル考えるよりは伸びやすいタイトルで勝負した方が生産的だと思います。だって気取ったタイトルを変えるだけでPVが数倍になる可能性があるんだから。伸びてくればモチベーションアップにもつながるでしょうし、結果として技術の向上にも繋がりやすいとは思います。そうは思ってもね、難しいですよね色々。

 

 一応断っておきますが、別にド直球タイトルがダメだとは一切考えておりませんし、それらの作品の作者さんにも思うところはありません。むしろ合理的でよい判断だなと思います。だって商業作品でもその流れじゃないですか。SSにしたってライトノベルにしたって腐るほど数はあって、これからも増え続けていくわけですよ。埋もれないためにタイトルを死ぬほどわかりやすくするのは当然行き着くところだと思います。もしかしたら「涼宮ハルヒの憂鬱」だって、いま出版するとしたら「俺の周りに宇宙人未来人超能力者と創造神がいるんだが!?」みたいなものになってたかもしれませんよ。※僕のネームセンスのなさには目をつむってください。

 

 それがわかっていても悩むのはね、他の方はわからないけど僕の場合はちっぽけなプライド……があるからかもしれないですね。あっ僕が最近SS書いてないのは一旦置いといてくださいよ!? 昔の話です。つまりは「自分の作品は本文がめちゃんこ面白いのではないか、だから話題になった時にいいタイトルでやりたい」とか「折角頑張って書いたんだから、それをタイトルで未練を残したくない」とかね。自分的に100点のSSを少ない(可能性の高い)人に見てもらうか、ちょっと崩して80点90点でもできるだけ多くの人の目に留まるようにしようというのは、それはもう個人の判断ですよね。そこらへんが半端な僕みたいな三流はどちらも羨ましく感じます。商業作品には涙を呑んで「今風のタイトル」にした人もいらっしゃるでしょうが、僕らの中ではどこまで行っても趣味なわけですし、楽しくやれたら一番ですよね(投げっぱなしジャーマン)。


 適当に書きましたが、とにかく、各自頑張っていきましょう。現場からは以上です。