お勉強① 前編

 

 今年に入って、1月にちょっと書いたっきり何にも書いていない。

 SS書いてる場合じゃなかったのもあるし、メンタル的に弱っていた部分もある。なにより、読み返してもつまらない自作が、このまま続けていても向上する気がしなかった。そんな俺が懲りずに小説書きてえなとふと思ったのは最近のことだ。

 ……よし、形から入ろう(過去の過ちを繰り返す)

 ということで、小説のお勉強をしつつ、モチベーションがもうちょい――家にいてずっと小説のことを考えられるくらい――上がってくるまで、ブログでうだうだ油を売っていようと思う。

 文章論やらストーリー論については、多分ほんのちょっぴりは自分の中にもあるのだろうけど、極力言わないようにしたい。その貧弱な論理で俺の書いたものはつまらないし、書いたものを公開しないうんこやろうの論なんて聞きたい奴もいなかろう。そんなのはプロに任せておけばいいのだ。

 そんなわけでね、今日読んでいく本はこちら! 大沢在昌「売れる作家の全技術」(YouTuber風)

 とりあえず読んでみて、参考になるとか、気になったところをメモっていこうと思う。問題あれば消すけど、まあ今までのPVの合計5くらいなんで大丈夫でしょう。

 

 


P21 
作家になるために大切な四つのポイント
①正確な言葉を使う(辞書を引く)
②自分の原稿を読み返すこと
➡できれば、時間を空けて読むこと
③毎日書く
④手放す勇気を持つ
――書きかけの小説をどう進めていいかわからない、突破口が見つからない、そういう時は、思い切って離れる勇気を持ってください。迂回する勇気、違う作品に向かう勇気、あるいは、次の作品に行くために、とりあえず目の前の作品を仕上げて本にする勇気。

P24
作家がより良いものを書き続けるためのモチベーションは、結局のところ、本が売れるか賞をもらう、その二つしかない。(アイマスのオタクは

P25
●途中で駄作だと感じても最後まで書くべきか
――小説がダメだという場合、ストーリーがダメか、主人公がダメか、たいていはそのどちらかで、ストーリーがダメな場合はある地点まで戻ってそこからやり直せば解決できるケースもあるが、キャラクターがダメな場合は基本的に一から書き直し。キャラクターが中途半端だと途中でストーリーを背負えなくなって、話がダメになることが多い。

P28
「一人称一視点で書く」ことによって、自分の能力がどの程度かわかります

P38
登場事物が善人ばかりの小説は。新人賞の応募作としては弱い

P39
一人称で書く場合、会話で説明することも確かに重要ですが、その反面、あまりにもそれに頼りすぎると中身がスカスカになってしまいます。

P49
●どうすれば嫌な人物を書けるか
――最初から嫌な人を書こうとしないで、いやな人に見えなかった人間がだんだん嫌なやつに見えてくる、いやな人にならざるを得ない感じになっていく、読者の中にじわじわ嫌な感じが広がっていく、そういう風に書いてみてください。難しいですけどね。これは小説家の秘中の秘テクニックですから。

P50
小説を書く上で役に立つのは、楽しい体験よりも、悲しいこと、腹が立ったこと、惨めな事でしょうね。では、その惨めさをどう書くか。「ザ・惨め」という書き方をしても読者にはなかなか伝わらない。むしろ、本人はちっとも惨めだと思っていないのに周りから「この人、イタイ」と思われている方が、ずっと惨めな印象になります。

キャラ編
P53
まず大事なのは、数字や固有名詞に頼らないでその人物を描写することです。「大沢在昌、五十五歳、サラリーマン」というような書き方は絶対にしないこと。キャラクターを作るときは、出来るだけ具体像を思い浮かべてください。では、具体像とはどういう事でしょうか? それは「雰囲気」です。~人物を書くために最も必要なのは、その人物のイメージを明確に喚起させるような言葉を探すことです。

P55
小説では、この場面に登場する人間には必ずそこにいる理由がある

P58(大切っぽい)
小説というのは、ストーリーの進行によってキャラクターに変化を生じさせるものだと私は思っています。物語の始まりと終わりで主人公が全く変わらないという小説は、まずない。ストーリーが進むにつれて主人公は変化する、ストーリーが登場人物を変化させていく、この変化の過程に読者は感情移入するんです。これは非常に大切なポイントです。
変化の過程に読者は感情移入する。これをしっかりと意識して小説を書くべきです。物語のあたまと終わりで主人公に変化のない物語は、人を動かしません。もう一度言います。「物語のあたまと終わりで主人公に変化のない物語は、人を動かさない」。これから物語を作るときには、主人公にどんな変化を起こさせるのかということを意識してストーリー作りに取り掛かってください。

P64
現実そのものを書く必要はありません。小説はリアルである必要はない、でもリアリティは必要です。~ある程度本物っぽくて、なおかつ華がある、これがリアリティだと思います。
キャラクター描写にも同じことが言えます。完全にリアルな人間である必要はないけれど、その人物にリアリティがなければ読者は冷めてしまう。現実にかなり近い人物を書く人もいれば、漫画的なキャラクターを書く人もいて、その匙加減は作家の個性だと思いますが、何を書くにしても、リアルとリアリティの違いは意識していた方がいいでしょう。

P65
変えたくなる、あるいは変えざるを得ないほど追い込まれる、そういう状況を作るのが作者の務めです。追い込まれた結果、主人公が何らかのアクションを起こせば、これは受け身ではなく変化になる。ポイントは、主人公が考えて行動しているかどうかという点です。

P67
現実の人間と言うのは、実に非論理的な存在です。甘いものが嫌いだから普段は食べないという人でも、ふとしたはずみで隣の人が食べているクッキー☆をつまむことがあるでしょう。しかし、小説の中で「甘いものは嫌い」と言っていた登場人物がケーキを食べるシーンが出てくるとしたら、そこには絶対に理由がなくてはいけません。小説の登場人物は論理的でなければいけないし、その論理には一貫性が要求されます。もし論理が崩れるとすれば、そこには必ず理由がある。物語には理由が必要だということです。(小説内のルール)

P69
ルールぎりぎりのことを主人公にさせたときに何が起こるかと言うと、キャラクターに一気に厚みが出るんです。意外性は常に厚みを作る。
ワンシーンしか出てこない人間、登場シーンの少ない人間ほどインパクトは必要です。なぜなら、全てのキャラクターの厚みが増えるほど、ストーリーを支える部分がどっしりと大きくなるからです。

P70
●人物の過去や背景を退屈にしない描き方
回想シーンを会話に持っていく
①合いの手を入れてくれる相手を作ること。
②ある程度会話を続けてから地の文に入り、地の文で少し補足説明して、また会話に戻る。

●地の文で性格を描写しない
人物描写で楽をしてはいけません。

P75
「何の役にも立たないと思っていたと釘が思わぬところで生きてくる」というのは、乱歩賞の本命作品などでよく使われるパターンですが、これも上手くいけば面白い物語になります。

P79
物語の長さとストーリーには重要な関係があって、そのバランスが大事なんですね。

P83
どんでん返しを成功させるためには、伏線が大事なんですね。早い段階で伏線を張っておくこと。
小さな伏線を、物語の半分よりも前、出来れば四分の一の段階までに一本でも張っておくこと。そして伏線を強化するために真ん中あたりにもう一本張る。真ん中を過ぎると読者にも全体像が見えてきてどんでん返しにならなくなる危険があるので、要注意。


疲れたので、これを前編とさせていただきます。(続きは)ないです。