二乃 みんな(→二乃) 感想

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四葉 三玖 感想 - Rinda9v

 

二乃見てきました。最高でした。一言で言えば文句なし。こういうのでいいんだよの詰め合わせセット。あぁ~いいなぁ~と思ったところを羅列します。

 

・付き合ってから呼び方が変わっている

・二乃と付き合うにあたって、姉妹同士で殆ど揉めなかったと言及している(原作の二乃の頑張りが評価されている)

・照れずにイチャイチャしている

・どのルートでもあった、姉妹会議で「なにかおかしいけど上杉さんにも問題あるんじゃない?」というくだりがなく、二乃自身で解決に向かっている

・二乃が惹かれたのは金太郎なんじゃないかという問題に、(見ているこっちもそうじゃないとわかりきっていたとしても)ちゃんと向き合って解消している

・二乃の全盛期、バイクシーンのオマージュがある

 

二乃は頑張ってたし報われてもいいよねという気持ちが前面に出た過不足なしのシナリオだったと思います。特に、釣り合ってないんじゃないかと悩みだした風太郎に自ら理由を聞きだすところは姉妹と比較すると顕著に二乃の特徴が出ていましたね。二乃スキーとしていいところ全部出しましたという内容に大満足です。

 

 

 

 

 

 

併せて、みんな√から最後二乃も見てきました。

 

みんな√の感想は一言で「困惑」です。このゲームの最も尖った話で、ある意味ではみんな√がこのゲームを買う一番の意義になるのかなと思います。

面白い・つまらないの評価ができないような作りでした。でも、それが製作者の意図なんだろうな……と深読みしてしまうほど、個別ルートとは毛色の違う話でしたね。

 

※ガッツリネタバレ

 

ゲーム画面には「みんな」と書いてありますが、正確には「みんなを選ばない」話なんですよね。それも、特別な理由があるわけではなく風太郎の優柔不断ということにされてしまう。

まずこの点が意外なところで、僕は個別ルートを全員一周した後に解放されるみんな√は「みんなを選ぶ」話なのかなと想像していました。ですが、実際は「風太郎は誰も選べなかった」という罪を抱えながら沖縄に卒業旅行に行くことになります。

そして、これは意図的で間違いないですが、大筋は同じにしたうえで決定的な差異を描写していきます。卒業証書を貰ってお礼を言われるカットがない、マルオが出てこない、らいはが旅行に同行しない……。個別√と同じところを見つける方が難しいくらいですが、共通しているのは「個別√と違って明らかに楽しそうではない/楽しくない」という点です。そんなクソみたいな旅行を経て、最終的には1人を選んで告白させられます。僕は風太郎ポイントガン上げして二乃に告白しましたが、ノーマルエンドがどうなるかは想像に難くなく、グッドエンド自体も「これでいいのかな」という後味を残すものになっていました。

これはどういうことなんだろうと終わってから考えましたが、「ハーレム√なんぞ許さないよ」という製作者からのメッセージは間違いなくあると思いました。細かく言えば、後夜祭終了時に誰も選ばないなんて選択は許さないということです。

この√において風太郎は「何故誰も選ばなかったのか」を全く論理的に説明してくれません。それはつまり、誰も選ばない時点で風太郎に絶対的な非がある、ということです。五等分に関して連載時にどういう反応があったのかは知りませんが、別に誰も選ばなくてよくね的な感想でもあったのかなぁと邪推してしまうくらい、この√は誰に向けているのかよくわからない話でした。

誰も選ばないことを選んだのに最後には告白相手を選択されることも「じゃあ後夜祭の後に告白すればよかったよね」という話になりますし、ハーレム√を妄想している人・想像してこの√を選択した人(俺)、あるいはそういった二次創作に対するアンチテーゼを感じました。

これを書いていて段々腹が立ってきたのですが、個別ルートを見てから解放される話として、なんでこんなもの見せられなきゃいけないんだというのが正直な感想ですね。「私たちは真剣に五等分の花嫁を作っているのだから、後夜祭で誰も選ばないなんて選択肢は糾弾するし、ハーレム√なんかもってのほかだ」ということなのだと受け取りました。そもそも選択肢に置いてきたのはそっちなんだし、こんなの最後に見る話じゃねえなと思いました。

 

ヒートアップしてきたので終わりです。総合すると結構楽しいゲームでした。